Tue.10.29.2013
とにかくがんばる
昨晩いろいろあって、
昔のブログを読んだりしていところ
ふと気付きました。
昔の私の方が、真摯に絵を描いていたと。
会社勤めして、合間に這うようにして絵を描いていて、
売り物になるような絵では決してなかったけど、
それでも何かが込められていて、
自分でいうのもなんですが、
世界中の誰もが「あんなものはゴミみたいな絵だ!」ともしも言ったとしても、
私はあの時の私の絵を否定しないよ!大丈夫だよあの頃の自分よ!
と思ったのです。
なぜだかその頃「絵を描かないとこのままじゃ私は死んでしまう」と感じて、
寝る時間を惜しんで、絵を描いていました。
そんな真摯さで、必死さで、
今からは、自分のためだけじゃなくて
自分以外の人にとっても必要とされる様な作品をつくらないと。
あの頃自分の描いた絵に自分がものすごく救われたみたいに
自分じゃない誰かが
この絵見てパワーもらったわ〜ありがたいわ〜!!
ってなるような絵を描かなきゃいけない。
とにかくいい絵を描かなきゃ描く意味ないんだ。
私の中の“いい絵”とは、超絶技巧を駆使した絵でも、
綺麗でバランスよく描き込まれた絵でもないのです。
人の評価を気にせず自分が描きたいと思うものを嘘やごまかしなく
紙にたたきつけれてるかどうか、
それが私が自分の絵を評価する時のすべてです。
その為にはこの一ヶ月の自分みたいな姿勢じゃダメなんだ。
絵を商売にするっていうのは
色々矛盾はあるけれど、
絵を描く時だけはそろばんをはじくのを止めなくてはいけない。
1,000円いただくから1,000円分の絵を描こう
なんて思って描いていちゃ私は
1枚1,000円の絵を描くことだけが得意になって一生を終えてしまう。
あと、さいきんつくづく思ったのは、
私はやっぱり「テクニックで絵を描かない」ということです。
どんな作品も、描き始めるとき
まるで人生で初めて絵を描くみたいな姿勢で描き始めるのです。
「うまい」とか「すごい」とか言わせたくて絵を描く訳じゃないのです。決して。
じゃあ何の為に絵を描くのか、って問われると、
うまく言えないけど、
やっぱりminneのプロフィールとかにも書いたみたいに、
「世界をパーフェクトに愛せる方法が私にとって絵を描く事だ」
と大学時代に気付いたからです。
それ以外に世界を愛せる方法がなかったからです。
それで生き抜いていけるのか!と自分に問う自分がいつもいますが
実際にいい絵を描いてそれで生きている方たちがこの世に存在するわけですし、
世の中に発表せずに無数の作品を残して
死後たくさんの方に生きる希望を与えてくれる、
アウトサイダーアートと呼ばれるジャンルに属する方たちもいるわけです。
あんまり深く考えずにとにかく真摯に絵の制作をがんばります。
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